
People In the Boxのおすすめ曲が知りたい
People In the Boxのことをもっと知りたい
こんな人のための記事です。
それでは結論から、おすすめ5曲は以下の通りです。
- サイレン (2007)
- 完璧な庭 (2008)
- 技法 (2012)
- ダンス、ダンス、ダンス (2012)
- 翻訳機 (2014)
さっそく聴きたいという方は以下にSpotifyのプレイリストを貼っておきますので、こちらから聴いてみてください。

ずっくま
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ニッチな音楽プレイリスト
を投稿しています。
この記事はPeople In the Boxのことをもっと知りたいという人のために、アーティストの概要や曲の特徴、聴きどころを紹介させていただきます。
People In the Boxとは?
基本情報は以下の通りです。
基本情報
- 2003年に福岡県北九州市で結成
- 日本のスリーピースバンド(男性3人組)
- ジャンル:オルタナティブ・ロック
メンバー構成
- 波多野 裕文(ボーカル・ギター)
- 福井 健太(ベース・コーラス)
- 山口 大吾(ドラムス)
2021年5月時点で、5枚のシングル、5枚のミニアルバム、7枚のフルアルバムをリリースしているバンドです。
リリースしている楽曲が多い歴史あるバンドであるため、フェスで聴いたからもっと聴いてみたいといった人には、楽曲数があり過ぎてハードルが高いですね。
そんな方にとって分かりやすいおすすめ曲を紹介していきますのでご安心ください。
公式サイト
楽曲の特徴
楽曲の特徴について紹介します。
特徴
- テンポはローからミドルテンポな曲がほとんど
- 楽曲の印象はどちらかと言えば暗め
- 綺麗なメロディーとバンドっぽい轟音がミックスされている
- 歌詞は哲学的で詩的。キャッチーではない
上記の特徴がPeople In the Boxを「独特な世界観=ニッチな音楽」と言われる所以です。
2010~20年代の邦楽は、フェス文化の盛り上がりもあって一般的にノリがよい曲がメインストリームとなっています。
そんないわゆるメインストリームではないながらも、10年以上のキャリアを積み重ねてきた実績がこのバンドの世界観の唯一性と底力を物語っています。
また、いい意味で、「代表曲がない」というのもPeople In the Boxの魅力です。
Spotifyで人気曲を調べてみると以下の通りとなっています。

トップに来ている「聖者たち」だけ再生数が桁違いで代表曲だと思われると思います。
この曲はTVアニメーション『東京喰種トーキョーグール』エンディングテーマ曲で、タイアップとなっているため、認知度が一番高いです。
しかし、アルバムごとのコンセプトがはっきりしているPeople In the Boxにおいて、少しこの楽曲は浮いているため、
People In the Boxファンに代表曲は?と聞いた場合、あまり「聖者たち」と答える人はいないと思われます。
こういったつかみどころがない点もPeople In the Boxの魅力だと感じます。
楽曲の変化と独特な世界観
初期の特徴(2005~2010まで)
- ロックバンドっぽい轟音ギターが中心のサウンド
- 最近の曲よりテンポは速め
- 語りがある楽曲多め
初期はスリーピースバンドのオーソドックスな形で、轟音ギターとゴリゴリのベースが中心で疾走感のあるサウンドが多いです。
私がおすすめ曲で最近の曲をあまり紹介しなかったのは、世界観が深まり過ぎて初めて聴く方にはとっつきづらい曲が多いためです。
轟音ギターと独自の世界観と詩的で哲学的な歌詞を楽しみたい方は、Rabbit Hole ~Family Recordまでの楽曲中心に聴いてみることをおすすめします!
中期~現在までの特徴(2011~2020まで)
- 鍵盤楽器を入れた音楽性の幅の広がり
- テンポはよりスローでしっとりしている
- より洗練された綺麗なメロディー重視な曲が多い
中期以降は鍵盤を取り入れた楽曲が多くなります。
ライブではボーカル・ギターの波多野氏が鍵盤を弾き語りする楽曲も多くなり、もともとの音楽的素養の高さが伺えます。
サイレン (2007)
サイレンは1stミニアルバム「Rabbit Hole」に収録されている楽曲です。
特徴と聴きどころ
- テンポ:スロー
- 綺麗なメロディーのイントロ
- 哲学的な歌詞
この曲の魅力はなんといっても、哲学的な問いのある歌詞です。
「みんな生きるのが好き?」「死んだことないから」という問いとその答えのやり取りから始まる歌詞を聴いたことがありますか?
冒頭から印象的で、考えさせられるフレーズですね。
曲のエンディング部分のクレッシェンドから感情が爆発して、メロディーに繋がる部分も秀逸で、内面に秘めた感情が爆発する爽快感が溜まりません。
完璧な庭 (2008)
完璧な庭は2ndミニアルバム「Bird Hotel」に収録されている楽曲です。
特徴と聴きどころ
- テンポ:ミドルテンポ
- 印象に残るイントロと楽曲の疾走感
- 繰り返しされる歌詞のインパクト
この曲の魅力は繰り返される歌詞のインパクトです。
「君の声はこの世界にない」「朝の鳥は世の終わりに鳴く」という謎のフレーズを連呼します。
People In the Boxの楽曲のなかでも随一の疾走感でライブでも人気の定番曲です。
個人的にはこの曲が代表曲では?と思っています。
技法 (2012)
技法は4thミニアルバム「Citizen Soul」に収録されている楽曲です。
特徴と聴きどころ
- テンポ:スローテンポ
- 美しいメロディー
- 短音でリズミカルなベース
この曲の魅力はイントロの美しいアルペジオ奏法を使ったメロディーです。
また、短音でリズミカルに曲が進んでいくことで、ポップで聴きやすい楽曲となっています。
この曲の出た2012年頃から、轟音ギターの曲よりメロディー重視の曲が増えていった印象です。
ダンス、ダンス、ダンス (2012)
ダンス、ダンス、ダンスは3rdフルアルバム「Ave Materia」に収録されている楽曲です。
特徴と聴きどころ
- テンポ:スローテンポ~ミドルテンポ
- 歌詞のテーマに沿ったMusic Video
- 宗教的かつ哲学的な歌詞
この曲は一見すると、流れるようなイントロでとてもポップな楽曲です。
ただ、歌詞を聴いているととても哲学的で宗教的な背景を感じることが出来ます。
人は一体何を信じているのか?それとも信じないのか?
表側では超然として見えても、裏では空っぽだったりする。そんな日常でないようであるような不思議な世界観が歌詞で表現されています。
Music Videoも楽曲にあっているのでおすすめです。
翻訳機 (2014)
翻訳機は5thフルアルバム「Wall, Window」に収録されている楽曲です。
特徴と聴きどころ
- テンポ:スローテンポ~ミドルテンポ
- 鍵盤楽器の活用で広がった世界観
- 楽曲全体が生み出す透明感と浮遊感
このアルバムをリリースした2014年頃から、ライブでボーカル・ギターの波多野氏が鍵盤を弾き始めるようになります。
これまでの楽曲は、轟音の中から美しいメロディーで魅せたり、ギター和音を効果的に使うことで楽曲そのものを美しく仕上げていました。
いわゆる典型的なバンドと呼ばれている範囲での楽器構成から鍵盤を追加したことで世界観が圧倒的に広がりました。
この楽曲の魅力は歌詞と相まって広大な世界を浮遊しているような爽快感にあると思います。
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