本記事では会社員5年目までに任されることが多いOJTの指導担当を成功させる方法と、
必要な心構えを実体験をもとに紹介します。
OJTの指導担当を任された方はよくこんなこと思っていませんか?

- 新入社員が使えなくて困る
- 指導とかしたことがないから自信がない
- 教え方を教えてくれよ
そうですよね。
OJTってほとんどの会社で導入されている教育カリキュラムなのに、
教える側にちゃんとやり方を教えていないですよね?
大体丸投げですよね。
今回の記事では、私が経験した新入社員2人への指導経験をもとに、
会社でちゃんと教えてくれないOJT指導スキルを紹介します!
ぜひ、スキルアップのヒントにしてください。

筆者紹介
- 会社員8年目
- 2人の新人指導実績あり
この記事では、以下の通り会社員1年目~5年目までに習得するスキルを定義してOJT指導担当に不安を感じている人のために成功させる方法を紹介します。
会社員スキル
- 1年目:社内の人脈づくり
- 2年目:仕事の基礎体力づくり
- 3年目:個人打開力(独力で仕事を完結させる力)
- 4年目:改善活動、効率化
- 5年目:OJT指導方法
そもそもOJTとは?
OJT=On-the-Job Training オン・ザ・ジョブ・トレーニングの略です。
端的に言えば、職場で実務をさせることで行う従業員の教育訓練のことですね。
対義語としてOffJTもあります。いわゆる座学のことです。
日本の一般的な新卒会社員は入社後研修で座学をして会社の仕組みやビジネスマナーを学んだあと、本配属が決まり実務に移行していきます。
その新入社員が実務を始めるにあたり、サポートする役割がOJTの指導担当です。
大体入社3年目~5年目くらいの会社員がこの業務の担当となります。
OJT教育を成功させる方法
これまで私が実践してきたOJTの中で成功させるために重要だと思うことを3点紹介します。
OJT教育を成功させる方法3点
- 指導する相手とのコミュニケーション
- 自分自身の業務スキル向上
- 業務外での自己啓発を促す
それでは細かく解説していきたいと思います。
指導する相手とのコミュニケーション
指導する相手(おそらく大体は新入社員)とのコミュニケーションは非常に重要です。
なぜなら信頼していない人のアドバイスは素直に受け入れられないからです。

なんだよそんなの普通じゃん
と聞こえてきそうですね。
しかし、実際出来ていない人がほとんどです。
例えば、あなたやあなたの周りでこんな行動をしていませんか?
- 質問に対し忙しいからあとにしてと言う
- 一方的に指示だけを出す
- 意見を尊重せず自分のやり方を押し付ける
これらが起こる理由は相手とのコミュニケーションが出来ていないからです。
適切なコミュニケーションをとるために実践している方法を紹介します。
進捗確認をしっかりやろう
指導する相手の信頼を得るためには、自分のことをちゃんと見てくれていると思わせることが重要です。
具体的に私が実践していたのは、OJTを始めてからの3ヶ月間は週報を書いてもらって
週に1回少しでも時間をとり、普段の座席から離れた打ち合わせブースで話を聞くことでした。
この方法のメリットとしては
- OJT相手の文章作成能力が把握できること
- 本音を聞き出せること
があります。
指導は相手の能力にあったものでなければいけません。
日々の習慣の中で相手の能力を把握しましょう。
また、座席から離れることも重要です。
配属されたばかりの新人は緊張しているので、進捗確認をしながら
なるべく本音が話せる息抜きをする環境を用意してあげましょう。
オープンな指導を心掛けよう
指導は絶対にオープンな環境にしましょう。
- 会議室にこもっての指導ばかりしている
- 指導相手とのメールのやり取りに上司を入れない
こんなことをしていませんか?
座席から離れることは需要ですが、会議室にこもってばかりいると、
ついつい会社の愚痴が多くなってしまいます。
入ったばかりでモチベーションの高い新人にこれはキツイです。
仕事に取り組む姿勢も見られているので気を付けましょう。
また、進捗確認や指導計画を伝えるメールはしっかり上司をCCに入れて巻き込みましょう。
自分の評価につながることは勿論、
指導される側からも、指導者が勝手なことをやっていないという信頼につながります。
質問には即答しよう
指導している相手からの質問には即答すべし!です。
理由は簡単で、仕事経験が浅いときの質問は相手からのSOSだからです。
困ったときに助けられた積み重ねは信頼につながります。
また、仕事経験が浅い新人に聞かれることが即答できるものが多いです。
即答できない場合は、しっかり自分自身を見直しましょう。
経験上、質問しやすい環境があるか?ないか?で新人の成長度が大きく変化します。
OJT期間が終わった後も積極的に質問することが習慣づいているからだと思います。
自分自身の業務スキル向上

コミュニケーションはバッチリ
信頼関係は問題なし
こういった方は次のステップに進みましょう。
- 教えるのが下手
- 教え方がわからない
こういう話もよく聞きますね。
私の経験上、教えること自体の上手 or 下手はあまり関係ないです。
いかに、指導するべき業務に対して理解が深いか?が全てです。
指導法や話し方、伝え方などに飛びつかず、
実直に自分自身の教えるべき業務への造詣を深めることです。
その業務におけるトライ&エラーの実体験こそが、指導を受ける側が共感できるポイントとなります。
業務外での自己啓発を促す
ここまで順に読んでいただいた方はこう思っていませんか?

そんなにじっくり指導する時間ないよ
そうですね。時間はないですよね。
なので、あとは指導する相手本人の自己啓発による向上に期待するしかありません。
- 家に帰っても仕事のことを考えさせるのか?
- ブラック企業だ!
そんな声が聞こえてきそうですね。
確かに一理ありますが、働き方改革が進み定時退社が増えているなかで、
他の人よりスキルを向上させる方法は別で時間をとるしかないのです。
自主トレしないでチームの練習だけで活躍しているプロ野球選手は今時いないでしょ。
お金をもらうプロとしては、よりお金をもらうために必要なこともあると理解しましょう。
なので、OJTの中ではきっかけだけ作ってあげましょう。
あとどうするか?は相手次第でよいと思います。
私が実践した指導法は
- You Tube研修
です。
OJTの中で業界に関連する動画、ビジネススキルに関する動画を見させて報告書を書かせることを実践しました。
勿論、上司に許可も取りました。
この意図は普段からYou Tubeを見る中で業界動向などに興味をもってもらいたかったということです。
例えば以下のような、中田敦彦のYou Tube大学とかがいいのではないでしょうか?
また、その業界に合わせたYou Tuberは沢山いますので、探してみてください。
このような形で、自己啓発に進むきっかけを作ることで、
担当した新人が普段から仕事を意識できるビジネスマン(ウーマン)に成長するかもしれません。
OJT指導で必要な心構え
必要な心構えを紹介して本記事をまとめたいと思います。
綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、
OJT指導担当をすることで絶対に自分のスキルが向上します。
ここまでで紹介した通り、きちんと指導をするとなると、
自分自身の意識を変えないといけないと理解できると思います。
誰かと比較するのではなく、しっかりと指導相手のことを理解しながら進めることで、
自分の仕事がゆくゆくは楽になり、次のステップへと進めることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
これからも、自由気ままに会社員として働くスキルを紹介したいと思います。
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