本記事では会社員3年目までには必要な独力で仕事を完結させる力について実践経験を交えて習得する方法を紹介します。
会社員3年目くらいになると上司にこんなことを言われませんか?

君はも3年目だしもう一人前にならないといけないから、極力指導しないようにするよ。自分で解決してね。
こんなことを上司に言われたらこう普通の部下は大体こう思いますね。

- 今までも大して指導されてないんだけど
- 一人前の定義がわからん
- 自分で考えて決断することが不安
そうですよね。
指導をちゃんとしない上司の方が指導が終わった気になるのが早いし、そもそも、誰のどのレベルがこの会社に求められる一人前なのかもわからない。
また、指示されたことを実行するのは得意だけど、自分で考えることは苦手。
こういった方が会社員には多くいると思います。
そんな人のために、本記事では個人打開力をつける術を紹介します。

筆者紹介
- 会社員8年目
- 大体の仕事は丸投げされる
本ブログでは5年目までの会社員に必要なスキルを以下のように定義しています。
今回の記事3年目の次、4年目へのリンクも張っておりますので興味を持っていただいた方はそちらの記事もお楽しみください。
会社員スキル
- 1年目:社内の人脈づくり
- 2年目:仕事の基礎体力づくり
- 3年目:個人打開力(独力で仕事を完結させる力)
- 4年目:改善活動、効率化
- 5年目:OJT指導方法
次の記事へのリンク
一人前の定義
一般的な会社員の一人前の定義ってなんなのでしょうか?
まず筆者が考える会社員の一人前の定義=3年目に習得すべきスキルのゴールをはっきりさせてから話を進めたいと思います。
独力で仕事を完結させる力
私は一般的な会社員における一人前の定義は「独力で仕事を完結させる力があること」だと思います。
例えば、筆者の営業職を例にとってみましょう。
営業職の役割はざっくり以下の通りです。
営業職の役割
- 案件を受注すること
- 注文を適切に納品するプロセスに乗せること
- 製品の代金を回収すること
会社の規模にもよりますが、この3点の業務を営業部内の組織で分担して、3点のどれかが自分自身の所属する組織役割=自分の役割となります。
よって、案件を受注することの担当者であれば、その始まりから終わりまでを完結される力を身に着けていることが「独力で仕事を完結させる力がある」と定義します。
すべてを自分で判断する力ではない
独力で仕事を完結させる力と聞くと、すべてを自分で判断する力だと勘違いする人がいるので注意が必要です。
そもそも、重要な内容(営業だったら提示価格の決定など)の判断権限は決裁者にあります。
よって、必要な力は重要と重要ではない内容を選別すること。
そして、重要な内容の判断材料を揃えてGoをもらうこと。
判断材料を工夫してうまく自分のやりたい方向に誘導すること。
こうやって、判断する権限はなくとも自分の理想通りに進められるようにコントロールすることでより充実感のある会社員生活を送ることができます。
個人打開力が必要な理由
一人前の定義は理解したけど、なぜ個人打開力が必要なの?と思いませんか。

別に会社員は言われたことを言われた通りやる仕事じゃないの?
そんな声が聞こえてきそうですね。
正直に言うと、一人で仕事を完結できない=個人打開力がない人は会社に沢山います。
だから、身に着けないとやっていけないわけではないと思います。会社員って素晴らしい!(笑)
しかし、身に着けておくとメリットがありますので、ここではそのメリットを紹介していきたいと思います。
周りへの依存度を減らせる
個人打開力があるといい理由として
- 周りへの依存度を減らせる
というメリットがあります。
会社員の仕事は周りとの連携や、上司との関係という人間関係の摩擦によって多くの問題が発生します。
しかし、個人打開力がある人は自分自身で多くのことを解決できるため、摩擦が起きるリスクを減らすことができます。
ある程度、会社内で個人の能力(打開力)が認められると仕事を丸投げされるようになります。
こうなってしまえば勝ちだと思っています。
丸投げを悲観的に感じる必要はありません。
個人打開力があるあなたへの信頼の証だと思い、仕事を進めることが出来れば、特に困ることもなく自由に仕事ができるようになります。
上司の良し悪しに左右されない
個人打開力を磨いておくと、有能な上司が来ても無能な上司が来ても苦にならなくなります。
別に自分で大体解決できるからです。
サッカーで例えるなら、
フィジカルがあって個人でのドリブル突破が出来ればパスが繋げないチームでも、パスがつなげるチームでも活躍しやすいです。
野球で例えるなら、
ホームランを打てるバッターなら、打てば一点とれるので、送りバントや進塁打などが苦手でも結果が見えやすく使ってもらいやすいです。
自分はチームプレイの送りバントが得意だからってそれだけで食べていこうとせず、個人で打開できるホームランの打ち方も合わせて学んでいきましょう!
個人打開力の習得法
具体的に個人打開力を身に着ける方法を紹介します。
仕事の本質を学ぶ
個人打開力を身に着けるには、仕事の本質を学ぶことを積み重ねる必要があります。
仕事の本質とはどう学べばいいのか?
まず、自分が直面する仕事に興味を持ってください。
興味を持って仕事をするとはどういうことか?
以下の通り例をあげてみます。

A社の2021年度の売上実績を調べてまとめて

A社の2021年度の売上は○○億です
こんなやりとりをするとき、言われたことを言われた通り調べて答えて終わりにしていませんか?
興味を持って仕事をしている人は以下のようなことが気になります。
- 上司はなぜA社の売上を気にしているのか?
- A社の前年度の売上は2021年度と比較してどうのか?
- A社と自社の関係は?
こういう疑問を持つ人の思考を整理すると以下の通りです。
- 上司が気にしている理由が分かれば次振られる仕事が分かるかも
- 聞かれるということはA社の売上に大きな変化があるのでは?
- 自社の売上に影響を及ぼすか可能性は?
上記の通り、興味を持って一つの事象の理由を考えた人と、事象だけをとらえた人ではインプットの質も量も違います。
個人打開力を身に着けるには、物事の本質を知る興味を持って行動しましょう。
経験を抽象化して正しく使う
仕事に興味を持って本質を学ぶことはアーカイブにサンプルを蓄積することでした。
そうして得た経験を抽象化して正しく使うことができれば大抵のことは個人で打開できます。
会社でこんなことを言っている人を良く見ませんか?

A社の見積システムは使ったことはあるけど、B社の見積システムは使ったことがない。初めてだからわからない。
こういった人はA社の見積システムを使ったことがあるという経験を抽象化出来ていないです。
どういうことかというと、A社の見積システムを使ったことがある経験をA社の見積システムが使えるという具体例にしかできていないということです。
A社の見積システムを使ったことがあれば、見積システム自体がどういったものなのか?大まかな流れは理解できていますよね。
見積システムはこういう流れで使えばいいと事象を抽象化できいれば、B社の見積システムを使っても、大まかな流れを予測でき、使っているうちに理解できます。
このように、得た経験というのは具体例をそのまま保管しておくだけでは効力が発揮されづらいです。そもそも、人間の記憶量には限界があります。
ある程度抽象化して記憶してくことで初めの一歩踏み出すことができ、個人で打開できる範囲を広げられます。
まとめ
まとめです。
会社員3年目には独力で仕事を完結できることを目指しましょう。
個人打開力を身に着けるコツは
- 一つの事象に対して関連ワードまで学ぶ興味を持ち仕事の本質を理解すること
- 経験したことを抽象化して経験が活用できる範囲を広げること
です。
個人で打開力を身に着け、雇われの身「会社員」でも自由気ままに生きていけるように自分のスキルを向上させていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた!
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